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十二支守り本尊を描く
 
講師の紹介 中村幸子 種智院大学教授
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仏画の間
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彩色見本
 
第一回 白描図
第二回 裏打ち
第三回 地塗り
事前準備 胡粉
紺紙金泥描き
事前準備 金泥
第四回
第五回
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第八回 頭部・衣体  輪郭の描き起こし

第八回 頭部・衣体  輪郭の描き起こし

今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。









■ 頭部・衣体 ■
頭髪に群青を塗り、宝冠には朱土をぬります。
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繒帛(そうはく)または、天冠帯(宝冠を頭につける紐です)を左右共に
白(胡粉)を塗ります。
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宝珠をのせる蓮の花に白を塗ります。
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条帛(ジョウハク)の表を古代朱淡口(渋い茶色がかった赤)を、腰衣に草緑を塗ります。
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草緑を"宝珠の蓮台の表面"、"条帛の裏"、"臂釧(ヒセン)の紐"に塗ります。
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■ 輪郭の描き起こし ■


肌の輪郭を朱で描き起こします
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宝冠を墨で描き起こします。
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朱土が濃く、墨の線が見えない場合は、水で少し湿らせると線
が見えてくるので、鉛筆で描き起こすとよいでしょう
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蓮台の雄しべの頭を胡粉で描きます。
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暈繝(うんげん) の輪郭を胡粉で描き起こします。
各段の淡い色の外側です。
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第七回 蓮台・輪光・尊像

第七回 蓮台・輪光・尊像

 今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。







 今回は、いよいよ尊像へ彩色していきます。同じ色を使う箇所がいくつかあるので、描く順番に気をつけてください。
 最初に、蓮台の上の面を描きます。緑色を溶き、彩色筆で、むらにならないよう彩色してください。
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 次に、身光の内側、頭光の内側を片ぼかしの技法を使って描きます。(片ぼかしには平筆を使います。まず平筆に垂れない程度の水を含ませ、その筆の半分程度に絵の具を含ませます。) 絵の具のついた側を内側にし、他の部分に色がかからないように描きます。
 次に頭光です。一番外側の円を内側に向かってぼかします。続けて群青を用意し光輪の外側の円を内側に向けてぼかします。

蓮台の側面は淡い緑を塗ります。


 次に頭光は、緑色を塗った円の中から外に向かってぼかしをかけます。内側は中心に向かってぼけるように描いてください。身光も同様に、外に向かってのぼかしと内に向かってのぼかしをそれぞれ描きます。

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 次に、内側の円に丹(橙色)を中心に向かってぼけるように描きます。同じ色を蓮台の側面に扇状に描いてください。雄しべを描くための下地になります。
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サンプル


 いよいよ尊像を描いていきましょう。まずは肌の色の準備です。次の手順で色を作ります。
1.先ほど使用した丹(橙色)と胡粉(白)に加え、淡口黄土を用意します。
2.淡口黄土は膠で溶き、電熱器で乾かし、さらに少量の膠を加え、よく練り、水で薄めて作ります。
3.丹の皿に淡口黄土の上澄みを混ぜます。
4.さらに胡粉の上澄みを加え、好みの肌色に整えましょう。
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 色ができれば、尊像に塗っていきます。顔や胸など周りに色が載っていない箇所は境を気にせず大きく描いていきます。周りに色が載っている部分は色がかぶらないよう慎重に描いてください。

最後に、先ほど作った淡口黄土を頭光の内側から外に向けてぼけるよう描きます。
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第六回 蓮弁 暈繝彩色

第六回 蓮弁 暈繝彩色

今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。



蓮弁を暈繝彩色(うんげんさいしき)という技法で描いていきます。前回では片ぼかしの技法を説明しました。
仏画にはもうひとつ暈繝彩色という段ぼかしの技法があります。基本は彩度の高い色を選んで、寒色のグラデーションと暖色のグラデーションの組み合わせによる配色です。


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基本色は次の4種です。
1.赤系グラデーション
 一.朱 + 白(胡粉)
 二.朱 + 白(一より少なめ)
 三.朱 + 白(二より少なめ)
 四.朱
2.緑系グラデーション
 一.白緑 + 白(胡粉)
 二.白緑
 三.白緑 + 花緑
 四.花緑
1.橙系グラデーション
 一.丹 + 白(胡粉)
 二.丹 + 白(一より少なめ)
 三.丹 + 白(二より少なめ)
 四.丹
1.青系グラデーション
 一.白群 + 白(胡粉)
 二.白群
 三.白群 + 群青
 四.群青

以上のように純色を使うのが基本ですが、最近は絵の具の色数が増えているので、中間色のグラデーションを楽しむのも良いかと思います。寒色と暖色の補色対比を用いると力強い表現ができます。
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彩色のコツは図-1のように一番淡い色を全面に塗り、断層的にずらして濃い色を重ねていくことです。少なくても4段のグラデーションは必要です。可能であれば7~8段のグラデーションに挑戦してみてください。
すべてのグラデーションにおいて一番濃い色は黒で終わることも可能です。その場合、濃い墨に必ず胡粉を少し混ぜてください。そして暈繝彩色の仕上げは外側の輪郭を白か赤の線で括ることです。


このような手順で暈繝彩色を仏の座す蓮台の花びらに施します。暈繝で厳飾した蓮華を宝蓮華と呼びます。
蓮台は単なる乗り物・装飾ではありません。諸仏はこの蓮台から誕生します。すなわち蓮台も仏です。
蓮弁の暈繝は自内証(悟りの世界)の輝きを意味します。


次回は尊像へ着色していきます。

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第五回 炎 片ぼかし

第五回 炎 片ぼかし

今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。



【片ぼかしの技法】
水を含ませた刷毛または平筆の端(幅の三分の一程度)に絵の具をつけて、一本の筆でぼかします。

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 背景が乾いたら、炎を塗っていきます。まず下地に片ぼかしの技法を使って胡粉を塗り、その上から朱を塗っていきます。(胡粉の準備はこちらをご覧ください。)


 それでは、胡粉を塗っていきましょう。まず平筆の半分に胡粉、片方に水を含ませ、胡粉がついた側を内側にして塗っていきます。
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炎のある箇所すべて(頭光の周り・剣・蓮の上)塗ってください。
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下地が乾く間に朱を準備します。(絵の具の溶き方はこちらをご覧ください。)

炎を描くには彩色筆・隈取筆を用意します。彩色筆に絵の具を、隈取筆に水を含ませます。彩色筆で炎の先端部分を描き、隈取筆で炎の根元をぼかします。この作業を繰り返しながら炎を塗っていきます。
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彩色・隈取筆は各自の使いやすい筆を使ってください。
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次回は、繧繝彩色(うんげん-さいしき)という段ぼかしの技法で蓮弁を塗ります。





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第四回 背景を塗る

背景を塗る

 仏画の背景にはよく青を塗ります。これは虚空を意味します。
 画面の大きさによって絵の具の量は考えてください。群青色の単色あるいは、濃い藍色、緑等を少量混ぜて、好みの青にしても良いと思います。

刷毛を使い、尊像を避けて背景をムラなく塗ってください。薄目に溶いた群青を2~3度塗るとムラなく塗れます。

今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。



まず、頭光・光輪の周りを片ぼかしの技法を使って塗っていきます。
片ぼかしは刷毛に水を含ませ、刷毛の三分の一程度に絵の具をつけて塗っていく技法です。一本の筆でぼかしの効果を得る方法です。
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蓮弁の周りは、平筆などで際まで塗ってください。
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これで、背景は完成です。
乾くのを待って、次回はを塗っていきます。

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