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仏画の美を問うことにも意味を見出しますが、私のクラスではさらに一歩先の、仏を自分に取り込む役割としての本尊画を考えます。 仏画には説話画と本尊画がありますが、仏を自分に取り込むには、本尊画がより重要であり、大きな意味を持ちます。 仏画を一度描くと、細部まで意識できるようになり、目を閉じれば、描いた仏を眼前にすることができるようになります。これこそ仏画を描く最も大切な事だと考えます。 このサイトでは、インターネット上で仏画の描き方を初歩的なところからゆっくりと順を追ってご紹介していきます。]]>
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Chicappa! Blog
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第八回 頭部・衣体 輪郭の描き起こし
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第八回 頭部・衣体 輪郭の描き起こし
今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。
■ 頭部・衣体 ■
頭髪に群青を塗り、宝冠には朱土をぬります。
繒帛(そうはく)または、天冠帯(宝冠を頭につける紐です)を左右共に
白(胡粉)を塗ります。
宝珠をのせる蓮の花に白を塗ります。
条帛(ジョウハク)の表を古代朱淡口(渋い茶色がかった赤)を、腰衣に草緑を塗ります。
草緑を"宝珠の蓮台の表面"、"条帛の裏"、"臂釧(ヒセン)の紐"に塗ります。
■ 輪郭の描き起こし ■
肌の輪郭を朱で描き起こします
宝冠を墨で描き起こします。
朱土が濃く、墨の線が見えない場合は、水で少し湿らせると線
が見えてくるので、鉛筆で描き起こすとよいでしょう
蓮台の雄しべの頭を胡粉で描きます。
暈繝(うんげん) の輪郭を胡粉で描き起こします。
各段の淡い色の外側です。
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Thu, 22 Jul 2010 10:41:51 +0900
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第七回 蓮台・輪光・尊像
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=15
第七回 蓮台・輪光・尊像
今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。
今回は、いよいよ尊像へ彩色していきます。同じ色を使う箇所がいくつかあるので、描く順番に気をつけてください。
最初に、蓮台の上の面を描きます。緑色を溶き、彩色筆で、むらにならないよう彩色してください。
次に、身光の内側、頭光の内側を片ぼかしの技法を使って描きます。(片ぼかしには平筆を使います。まず平筆に垂れない程度の水を含ませ、その筆の半分程度に絵の具を含ませます。) 絵の具のついた側を内側にし、他の部分に色がかからないように描きます。
次に頭光です。一番外側の円を内側に向かってぼかします。続けて群青を用意し光輪の外側の円を内側に向けてぼかします。
蓮台の側面は淡い緑を塗ります。
次に頭光は、緑色を塗った円の中から外に向かってぼかしをかけます。内側は中心に向かってぼけるように描いてください。身光も同様に、外に向かってのぼかしと内に向かってのぼかしをそれぞれ描きます。
次に、内側の円に丹(橙色)を中心に向かってぼけるように描きます。同じ色を蓮台の側面に扇状に描いてください。雄しべを描くための下地になります。
サンプル
いよいよ尊像を描いていきましょう。まずは肌の色の準備です。次の手順で色を作ります。
1.先ほど使用した丹(橙色)と胡粉(白)に加え、淡口黄土を用意します。
2.淡口黄土は膠で溶き、電熱器で乾かし、さらに少量の膠を加え、よく練り、水で薄めて作ります。
3.丹の皿に淡口黄土の上澄みを混ぜます。
4.さらに胡粉の上澄みを加え、好みの肌色に整えましょう。
色ができれば、尊像に塗っていきます。顔や胸など周りに色が載っていない箇所は境を気にせず大きく描いていきます。周りに色が載っている部分は色がかぶらないよう慎重に描いてください。
最後に、先ほど作った淡口黄土を頭光の内側から外に向けてぼけるよう描きます。
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Wed, 04 Nov 2009 15:46:54 +0900
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第六回 蓮弁 暈繝彩色
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=14
第六回 蓮弁 暈繝彩色
今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。
蓮弁を暈繝彩色(うんげんさいしき)という技法で描いていきます。前回では片ぼかしの技法を説明しました。
仏画にはもうひとつ暈繝彩色という段ぼかしの技法があります。基本は彩度の高い色を選んで、寒色のグラデーションと暖色のグラデーションの組み合わせによる配色です。
基本色は次の4種です。
1.赤系グラデーション
一.朱 + 白(胡粉)
二.朱 + 白(一より少なめ)
三.朱 + 白(二より少なめ)
四.朱
2.緑系グラデーション
一.白緑 + 白(胡粉)
二.白緑
三.白緑 + 花緑
四.花緑
1.橙系グラデーション
一.丹 + 白(胡粉)
二.丹 + 白(一より少なめ)
三.丹 + 白(二より少なめ)
四.丹
1.青系グラデーション
一.白群 + 白(胡粉)
二.白群
三.白群 + 群青
四.群青
以上のように純色を使うのが基本ですが、最近は絵の具の色数が増えているので、中間色のグラデーションを楽しむのも良いかと思います。寒色と暖色の補色対比を用いると力強い表現ができます。
彩色のコツは図-1のように一番淡い色を全面に塗り、断層的にずらして濃い色を重ねていくことです。少なくても4段のグラデーションは必要です。可能であれば7~8段のグラデーションに挑戦してみてください。
すべてのグラデーションにおいて一番濃い色は黒で終わることも可能です。その場合、濃い墨に必ず胡粉を少し混ぜてください。そして暈繝彩色の仕上げは外側の輪郭を白か赤の線で括ることです。
このような手順で暈繝彩色を仏の座す蓮台の花びらに施します。暈繝で厳飾した蓮華を宝蓮華と呼びます。
蓮台は単なる乗り物・装飾ではありません。諸仏はこの蓮台から誕生します。すなわち蓮台も仏です。
蓮弁の暈繝は自内証(悟りの世界)の輝きを意味します。
次回は尊像へ着色していきます。]]>
Thu, 30 Jul 2009 11:26:03 +0900
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第五回 炎 片ぼかし
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=13
第五回 炎 片ぼかし
今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。
【片ぼかしの技法】
水を含ませた刷毛または平筆の端(幅の三分の一程度)に絵の具をつけて、一本の筆でぼかします。
背景が乾いたら、炎を塗っていきます。まず下地に片ぼかしの技法を使って胡粉を塗り、その上から朱を塗っていきます。(胡粉の準備はこちら をご覧ください。)
それでは、胡粉を塗っていきましょう。まず平筆の半分に胡粉、片方に水を含ませ、胡粉がついた側を内側にして塗っていきます。
炎のある箇所すべて(頭光の周り・剣・蓮の上)塗ってください。
下地が乾く間に朱を準備します。(絵の具の溶き方はこちら をご覧ください。)
炎を描くには彩色筆・隈取筆を用意します。彩色筆に絵の具を、隈取筆に水を含ませます。彩色筆で炎の先端部分を描き、隈取筆で炎の根元をぼかします。この作業を繰り返しながら炎を塗っていきます。
彩色・隈取筆は各自の使いやすい筆を使ってください。
次回は、繧繝彩色(うんげん-さいしき)という段ぼかしの技法で蓮弁を塗ります。
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Mon, 27 Apr 2009 22:03:36 +0900
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第四回 背景を塗る
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=12
背景を塗る
仏画の背景にはよく青を塗ります。これは虚空を意味します。
画面の大きさによって絵の具の量は考えてください。群青色の単色あるいは、濃い藍色、緑等を少量混ぜて、好みの青にしても良いと思います。
刷毛を使い、尊像を避けて背景をムラなく塗ってください。薄目に溶いた群青を2~3度塗るとムラなく塗れます。
今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。
まず、頭光・光輪の周りを片ぼかし の技法を使って塗っていきます。
片ぼかし は刷毛に水を含ませ、刷毛の三分の一程度に絵の具をつけて塗っていく技法です。一本の筆でぼかしの効果を得る方法です。
蓮弁の周りは、平筆などで際まで塗ってください。
これで、背景は完成です。
乾くのを待って、次回は炎 を塗っていきます。]]>
Mon, 27 Apr 2009 17:03:05 +0900
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第四回 絵の具の準備 群青(ぐんじょう)
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=11
絵の具について
日本画の絵の具には岩絵の具と泥絵の具(水干《すいひ》絵の具)があります。岩絵の具は元来天然石を細かく砂状にした絵の具で高価なものです。現在では、化学合成で作られた新岩絵の具があります。
しかし、いずれにしても岩絵の具の扱いは難しいので、ここでは水干絵の具で制作していきます。
膠(にかわ)について
日本画は接着剤に膠を使います。画材店では数種の膠が販売されていますが、ここでは鹿膠(しかにかわ)を使います。
膠を溶くのが面倒な方は、濃縮された溶き膠が市販されていますので説明書をよく読んで薄めて使ってください。
【鹿膠を溶く注意】
1.水180ccに4~5粒入れて湯せんで溶く。沸騰させないよう注意してください。
2.冷蔵庫で保管できますが、何度もあたため直すと濃度が変わりますので、描くたびに溶くようにしましょう。
絵の具の準備の一連の流れを動画見ることができます。
今回は、虚空蔵菩薩像の背景に使う群青を例にとり、溶き方を説明していきます。
すべての色がこの通りというものではありませんが、大まかな流れは同じです。
絵の具を溶くのに必要な道具です。(左から電熱器・水・絵皿・水干絵の具・膠)
絵の具を絵皿に上の写真程度出します。
指の腹で絵の具を潰しながらサラサラになるまで、慣らしていきます。
膠を数滴ずつ加え、絵の具全体になじむよう混ぜていきます。皿全体を使い均等に伸ばしていきます。
膠が均等に混ざり、皿全体に延ばしたら電熱器に載せ水分を飛ばします。この作業も全体を均等に乾かすよう皿を動かす・息を吹くなどしてください。
水分が飛んだら、もう一度膠を加え、混ぜていきます。膠が全体になじんだら、水を加えます。
数滴ずつ混ぜながら加えていきます。写真のようになるまで水を加えます。
これで絵の具の完成です。
ここで作った絵の具で背景を塗っていきます。
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Mon, 27 Apr 2009 16:42:44 +0900
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=11
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紺紙金泥描き
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=10
紺紙金泥描き
紺紙金泥描きは文字通り紺色の紙に、金泥を使って描く手法です。
紺紙金泥描きを行う場合も、裏打ち が必要となりますので第二回 を参照してください。
また、金泥 はこちら をご参照ください
今回使用する道具は以下の通りです。
○手本(お好みの大きさに拡大したもの)
○トレーシングペーパー
○文鎮あるいはクリップ
○色の違うサインペン2本
○裏打ちした紺紙
○白色のチャコペーパー
○金泥(詳しくは金泥の作り方参照)
○筆(線描き用の筆と面相筆)
今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。
紺紙金泥描き
まずは、お手本をダウンロードし、お好みの大きさに拡大してください。
トレーシングペーパーでお手本をサインペンで描き写してください。
次に裏打ちした紺紙を用意します。
紺紙の上に、白色のチャコペーパーを敷き、その上に先ほど描き写したトレーシングペーパーを載せます。
これらは、ずれないように、クリップや文鎮を使いしっかり固定してください。
紺紙に写していきます。異なる色のサインペンで、描いていきましょう。
異なる色で描くと、どこまで写したかわかりやすくなります。
拡大したお手本から直接紺紙に写すと簡単ですが、下絵が本紙からずれた時は、トレーシングペーパーであれば、修正することができます。
また、紺紙に写す前に一度手本をなぞることで、全体の形や細部の表情などをとらえやすくなります。
写し終えれば、トレーシングペーパーとチャコペーパーをはずしてください。次に、金泥を塗っていきます。筆に金泥を充分含ませて描いていきます。
筆は必ず直立させて描いてください。筆を直立させて描くと金が順に降りてきて発色がよくなります。筆を寝かせて描くと水分が先に降りて金は筆に残り画面の金は鈍くなります。
最後に頭光の部分にぼかしを加えます。平筆の片方に金泥をつけ、もう片方には水をしみこませます。頭光の内側が薄くなるよう筆の向きに気をつけて、頭光をなぞります。
これで紺紙金泥描きは完成です。
絵の具が乾くのを待って、パネルからはずします。カッターナイフなどで切り取ってください。
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Mon, 02 Mar 2009 15:13:03 +0900
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=10
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金泥の作り方
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=9
金泥の作り方
紺紙金泥描きを行うために必要な金泥 を準備します。
今回使用する道具は以下の通り
○金粉
○膠(にかわ)
○絵皿
○土鍋(膠を溶かす用)
○筆洗
○匙(溶かした膠や水をすくいます)
○電熱器
今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。
金泥の作り方
金粉を少量絵皿に移し、湯せんで溶かした膠を1~2滴(金粉全体が湿る程度)加えます。
膠を多く入れすぎると、金が黒ずんだりしますので気をつけてください。
膠が金粉全体になじむように指の腹を使って混ぜてください。
膠が全体になじんだら、
※電熱器に載せ、金に熱を加えながら、まんべんなく熱が通るように、指の腹で混ぜてください。皿が熱くなってきたら電熱器からはずし、余熱で金が完全に乾燥するまで練りこんでください。
さらに、膠を1滴(最初と同量程度)加え、※の作業をもう一度行います。
絵皿は熱を持っていますので、やけどにはご注意ください。
水を少量加えながら指で混ぜていきます。(水は匙などで少量ずつ加えます。加え過ぎに注意してください)
絵具として描きやすい柔らかさ(ガムシロップのような粘り気)に整えれば、金泥は完成です。]]>
Mon, 02 Mar 2009 14:27:17 +0900
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=9
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第三回 地塗り
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=8
地塗り
地塗りは画面全体に色をつけることで、和紙表面の肌理を整え絵の具を載りやすくします。地塗りは絵の具を適正に溶いていないとせっかく描いた下絵の墨の線が見えなくなります。苦手な方は地塗りをせず、尊像のみ彩色してください。
今回は胡粉(ごふん)を溶かしたものを使用します。胡粉の準備 をご参照ください。
今回使用する道具は以下のとおりです。
○裏打ちした本紙
○和黄土(水干絵具)
○胡粉を溶かしたもの(詳細は胡粉の準備参照)
○膠(湯せんで溶かしたもの)
○刷毛
今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。
地塗り
地塗りに使う絵の具の準備です。
和黄土を溶いていきます。
和黄土を小さじ一杯くらい皿に入れます。
和黄土を皿全体に広げる程度の膠を入れて指で溶いてください。膠が足りないようでしたら少しずつ足してください。
皿全体に均等に広げたら、電熱器で、水分を飛ばします。皿を動かして、まんべんなく乾かしてください。
乾いたら、皿の熱を冷まし、膠を小さじ1足します。指でよく練りこんで、水を少しずつ加えていきます。
和黄土全体が溶けたら、胡粉を混ぜます。水を少し足し、本紙全体を塗れる量にします。胡粉を入れる量は和黄土の色があまり白っぽくならない程度です。
絵の具が完成したら、刷毛で全体を塗っていきます。刷毛を直立にし、毛先で画面をなでるように塗っていきます。塗りむらができないよう気をつけてください。
ここまでで、地塗りは終了です。
次回は背景に色を塗っていきます。]]>
Mon, 02 Mar 2009 12:49:09 +0900
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=8
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第三回 胡粉の準備
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=7
胡粉の準備
胡粉は貝殻を原料とした顔料です。日本画では白色として使用されます。
用意する道具は以下の通りです。
○乳鉢と乳棒
○胡粉
○膠(にかわ)
○匙(溶かした膠や水をすくいます)
○絵皿
今回の一連の流れを、動画でも見ることができます。
胡粉を乳鉢に移し、サラサラ(片栗粉のような感触)になるまですっていきます。
できたものを絵皿に移し、湯せんで溶かした膠を数滴ずつ加えていきます。
胡粉を捏ね、耳たぶくらいの硬さの団子状にします。
団子状になった胡粉を絵皿に100回くらい叩きつけます。この際に、胡粉にホコリがつかないよう気をつけてください。
絵皿に押しつけるようにして、団子を皿に固定させます。
膠を適量(胡粉を溶かせる量)加え、指の腹を使って胡粉の表面を少しずつ撫でるように溶かしていきます。
どろっとしてきたら、水を足して、絵具として描きやすい柔らかさに整えれば完成です。
続いて地塗り を行ってください。]]>
Mon, 02 Mar 2009 11:55:52 +0900
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=7
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第二回 裏打ち
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=6
裏打ちは本紙を補強し、紙のたわみなどを防ぐために必要な作業です。彩色をする方は必ず裏打ちを行ってください。
準備
今回使用する道具は、右の「使用する道具 其の二」 をクリックして確認してください。
お近くに、画材屋が無い場合、和紙(薄美濃紙)以外は、総合スーパーや、ホームセンターなどでそろえることができます。
裏打ち
アクリル板(または机)の上に前回作成した白描図(以降-本紙)を置き、表に霧吹きで、水をまんべんなく吹きかけます。
本紙を裏返してください。紙は水を含んで破れやすくなっています。慎重に行ってください。
上から撫で刷毛でしわを中央から外に向けて伸ばしてアクリル板(または机)に密着させます。
裏打ち用に用意した薄美濃紙(以降-裏打ち紙)に糊をひきます。
糊をひいた面を下にして、2の本紙に重ねます。破れやすくなっています。慎重に行ってください。
裏打ち紙の端を持ち上げて中央から空気を抜くようにしてしわを伸ばします。
乾いたタオルなどで、余分な水分・糊気を取ると作業が速まります。
四辺へ1センチ幅ほどの濃いめの糊をつけます。
本紙とともに表返してパネルにのせます。
撫で刷毛で表面を傷めないようにそっと中央から外に向けて空気を抜き、しわを伸ばします。最後に糊しろの部分を強めに押してください。
できたものを、風通しの良いところで乾燥させてください。
裏打ちの作業は、ここまでです。次回は彩色に入ります。
乾燥後、パネルにたわみなく張り付いていれば成功です。
白描図で終わる方
十分に乾燥後、糊しろの部分をカッターで切り落とせば、簡単に剥がせます。
お好みの額に入れて完成です。
裏打ちが困難な方~お手軽な描き方~
色紙か厚紙にチャコペーパー(絵画用の水性のもの)で下絵を写し墨でなぞってください。
絵具は俳画などで使う顔彩を用意してください。
裏打ちの方法がわからない方
平成21年2月19日本学で行われる、仏画と写経展 の体験講座にお越しください。学生たちによる指導が可能です。]]>
Mon, 09 Feb 2009 09:57:06 +0900
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第一回 下絵制作(白描図)
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=5
準備
今回使用する道具は、右の「使用する道具 其の一 」をクリックして確認してください。
お近くに、画材屋が無い場合、和紙(薄美濃紙)以外は、総合スーパーや、ホームセンターなどでそろえることができます。
「溝定規とガラス棒」「カラス口コンパス」は筆で直線・円を描くのに便利な道具ですが、使い慣れていない方は、練習をしてからお使いください。
下絵制作(白描図)
右の「手本ダウンロード」から手本をダウンロードしてください。
ダウンロードしたものを好みの大きさに拡大してください。
順を追って、本紙に下絵を描いていきましょう。
まず、手本の上に薄美濃紙を置き文鎮やクリップでずれないよう固定します。
次に、墨を好みの濃さに磨ります。("墨汁"は使用しないでください。彩色の際、絵の具がのらないことがあります。)あまり薄すぎないようにしてください。新しい筆を使われる場合、根元まで水洗いをして糊気をすべて取ってください。
次に、頭光(ずこう)の円はカラス口コンパスを使います。ない場合または、使い慣れていない方はフリーハンドで筆でゆっくり描いてください。
筆は、画面に対して垂直になるようにして上部のほうから写していきます。あまり細かいところばかり描きすぎず、常に全体を意識して描いていきましょう。
剣の直線は溝定規とガラス棒を使います。ない場合または、使い慣れていない方はフリーハンドでゆっくり描いてください。
書写し終えた虚空蔵菩薩は書写の日付と自分の名前とともに謹写を書き入れます。
ここまでで下絵(白描図)は完成です。これを適当な大きさにたたんでお守り袋などに入れたり、普段目につくところに飾るなどします。
つづいて彩色したり、額装して飾る場合は「裏打ち(板貼り)」が必要です。「裏打ち」の仕方は次回に行います。描いてすぐに裏打ちをすると墨が流れやすいので、墨が紙になじむのを待ちましょう。
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Tue, 27 Jan 2009 14:13:42 +0900
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初めて仏画を描く方へ
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=4
Wed, 14 Jan 2009 23:04:50 +0900
http://shuchiin-blog.weblike.jp/saishiki/?eid=4
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本サイトについて
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中村 幸子
種智院大学 教授
真福寺仏画導場 代表]]>
Wed, 14 Jan 2009 23:04:02 +0900
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十二支守り本尊を描く
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Wed, 14 Jan 2009 15:06:17 +0900
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